障害者手帳ってどんなもの?

皆さん、こんにちは!チャオ上尾です♪

12日間にわたり熱戦を繰り広げた東京パラリンピックが素晴らしい閉会式を持って幕を下ろしました。

ご自宅からテレビ等で競技観戦された方も多かったのではないでしょうか。

今回は自国開催という事もあり、今まで以上にパラリンピックが大きく取り上げられたように感じます。

障害者や共生社会について考える良いきっかけになったのではないでしょうか。

増加傾向の障害者手帳取得者

世界保健機関のデータによると70億人以上の世界人口うち、10億人以上に何らかの障害があるそうです。約15%に当たるこの数値は毎年増加しているそうです。

世界人口の15%という数値はパラリンピックの閉会式の中でも取り上げられていました。

この15%の人々の人権問題、社会参画の問題を解決に向けて取り組む事は非常に重要な問題です。

日本国内でも障害者の数は増加傾向にあります。

知的障害や精神障害が以前に比べると社会的に認知されてきたので手帳取得者が増えてきたというのも要因の一つと考えられます。

障害者手帳を取得するか迷っている方いませんか?

病院に通っていて、障害者自立支援医療制度は利用しているが障害者手帳までは持っていないという方、いらっしゃると思います。

すぐに治るだろうし・・・、

自分は障害というほど重くないから・・・、

障害認定の範囲に当てはまらないと思う・・・

障害者手帳の事よく知らないし・・・、

障害者手帳を所持するのに抵抗を感じる・・・様々な状況がおありだと思います。

もちろん長年通院しているからといって取得できるわけではないですし、申請したけれど認定されなかった方もいらっしゃるかも知れません。

取得にお悩みならまず手帳について知る事から。

今回は障害者手帳とはどんなものなのか簡単にですが見ていきましょう!

障害者手帳の種類

障害者手帳とは「身体障害者手帳」、「療育手帳」、「精神障害者保健福祉手帳」の3種類あり、その3種類を総称した一般的な呼び方です。

〇身体障害者手帳

「身体障害者福祉法」によって定められた制度で身体上に一定以上の障害がある人が対象です。

身体障害者福祉法では、身体障害者手帳の交付を受けた人だけが、身体障害者と決められています。

 

たとえ見た目で身体に障害があるとわかるような方でも、身体障害者手帳を取得していないと法律上は身体障害者として認められないのです。

原則更新はありませんが、障害の状態が軽減されると予測される場合には再度認定手続きをする場合があります。

1級から6級までの等級に区分され、1,2級が重度、3,4級が中度、5,6級が軽度と分類されます。

都道府県、指定都市又は中核市において障害の認定や交付の事務が行われています

〇療育手帳

療育手帳は知的障害があると判定された方に交付される手帳です。

判定は児童相談所、知的障害者更生相談所で行われます。

原則2年ごとの更新があります。

判定は重度のA区分とその他のB区分があります。

療育手帳制度は各自治体が運用方法を定めています。

そのため自治体によっては「みどりの手帳」、「愛の手帳」、「愛護手帳」と呼び名が違います。

呼び名が違っていても、これらは全て知的障害者向けの療育手帳です。

また、判定基準や判定表記も各自治体により若干の違いがあります。

A,Bの判定表記ではなく、数字で程度を表している自治体もあります。

申請方法は各自治体に確認が必要です。

 

〇精神障害者保健福祉手帳

精神保健福祉法に基づいて定められた制度で、一定程度の精神障害がある事を認定するものです。

手帳の有効期限は2年間で、延長を希望する場合は認定手続きをしなければなりません。

また、精神障害の状態がなくなった際は速やかに返還しなければなりません。

等級は精神疾患の状態と能力障害の状態の両面から総合的に判断され、重度の1級から軽度の3級まであります。

また、自閉症やADHD、アスペルガー症候群などの、発達障害も、精神障害者手帳の対象に含みます。

申請には医師の初診日から6か月以上経過した日以後における診断書が必要となります。

障害者手帳と就労

いずれの手帳をお持ちでも様々な福祉制度が利用でき、各自治体で設けている各種サービスが受けられます。

手帳によって受けられるサービス、受けられないサービスがありますので事前に確認しておきましょう。

サービスの一例

税金の控除

医療費の助成

公共施設が割引で利用できる

交通機関の割引・・・

また、就労の面からみると障害者手帳を持っていると障害者雇用枠、一般雇用枠、どちらにも応募することができます。

仮に同じく生きづらさを抱えていて、同じ能力状態の方が二人いるとしましょう。

同じ状態のお二人でも障害者手帳を取得しているのとしていないのとでは、就職の選択肢の幅が違ってきます。

今までの就職がうまくいかず、また自分に障害者手帳取得の可能性があるならば、手帳を取得してから就職活動をしてみるのも一つの選択肢です。

また、障害者雇用枠を持たない会社でも障害者を雇用すると助成金をもらえる可能性があります。同じ能力状態のお二人なら障害者手帳を取得している方を採用した方が会社側にもメリットがあるのです。

とはいえ、障害者手帳を持っているかどうかに関わらず、

周囲の人々とうまくやっていく意思があるか、

仕事を覚える前向きな姿勢があるか、

挨拶ができるか、

毎回きちんと出社できるか、

などの基本的な部分はやはりとても重要だと思います。

チャオ上尾では、就労に必要な基本スキルの習得から就職活動のお手伝いまで、お一人おひとりに合わせた訓練をすることができます。

同じ悩みの方に会えるかもしれません

パラリンピック後の街頭インタビューで「障害者は遠い存在だと思っていた」というコメントがあったように障害者と当たり前のように働くという社会までにはまだ至っていないように思います。

しかし今回の東京パラリンピックもきっかけになり、さらに日本社会は共生社会に向かっていくと思われます。

障害者手帳を取得する方も今後増えていく事が予想されます。

もしご自身に障害者手帳を取得できる可能性があるならば、将来のために障害者手帳を取得するのが良いのかどうか、ご家族や周囲の方とよく話し合われてみるとよいでしょう。

ご自身、ご家族とも心の整理が必要なことかもしれません。

チャオ上尾には障害者手帳をお持ちの方もお持ちでない方もいらっしゃいます。

あなたと同じような悩みを持っている方にも会えるかもしれません。

障害者手帳取得に関するご相談も可能です。

もし何かお悩みの事があれば、ぜひお気軽にお問合せ下さい。

あなたからのお問合せをスタッフ一同、心よりお待ちしております。

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