【面接官の本音】あなたの「障害特性」について聞く本当の理由とは?

障害者合同面接会 準備の3本柱 志望動機、プロフィール、障害特性

今日のグループワークは障害者合同面接会の準備の3本柱についてを取り上げていただきました。

就職活動、お疲れ様です。書類選考を突破し、いよいよ面接。障害者手帳をお持ちの方は、「面接で自分の障害について、どう話せばいいのだろう?」と不安に思うかもしれません。

「大丈夫です、働けます」と答えるだけでは、面接官は安心できません。大切なのは、自分の障害を深く理解し、具体的な言葉で説明することです。

なぜ、面接官は障害について聞くのか?

面接官はあなたの障害そのものについて詳しく知りたいわけではありません。彼らが確認したいのは、以下の2点です。

  1. 自己理解の深さ: 自分の得意・不得意を把握し、課題に対してどのように向き合っているか。
  2. 長く働けるか: 入社後も安定して体調を管理し、活躍し続けられるか。

自己理解が深ければ、「この人は、何か問題が起きても自分で対処したり、適切に相談したりできるだろう」と判断してもらえます。

障害を語るための3つのステップ

では、具体的にどのように準備すればいいのでしょうか? 自分の特性を**「事実」「工夫」「配慮事項」**の3つのステップで整理してみましょう。

1. 事実:障害によって、具体的にどんな困りごとがあるか?

まずは、自分の障害が仕事にどう影響するかを客観的に見つめます。

例えば

  • 双極性障害の方:「気分の波があり、集中力が続かないときがあります。」
  • ASD(自閉スペクトラム症)の方:「急な予定変更や曖昧な指示に戸惑ってしまうことがあります。」

ここでは、具体的な症状や、それによって生じる課題をシンプルに伝えます。

2. 工夫:その困りごとを克服するために、どんな努力をしているか?

このステップが最も重要です。課題を放置するのではなく、自分なりに努力していることをアピールします。これは、あなたの「自己管理能力」を証明するチャンスです。

3. 配慮事項:活躍するために、どんなサポートが必要か?

最後に、会社にお願いしたい配慮を具体的に伝えます。これは「わがまま」ではありません。あなたが能力を最大限に発揮するために必要な「合理的配慮」です。

  • 双極性障害の方:「急な残業が続くと体調を崩しやすいため、業務量の調整にご配慮いただけると幸いです。」
  • ASDの方:「業務内容や役割分担を明確にしていただけると、スムーズに仕事を進めることができます。」

重要なのは、**「配慮があれば、会社に貢献できます」**という前向きな姿勢を伝えることです。

面接での伝え方:アピールポイントを忘れずに

上記の3つのステップを整理したら、面接では以下のようにまとめて伝えてみましょう。

「私の障害は(事実)です。そのため、普段から(工夫)をすることで体調を管理しています。入社後も安定して働くために、(配慮事項)をご検討いただけると幸いです。これらの工夫を通じて、御社に貢献していきたいと考えております。」

面接は、自分の特性を一方的に話す場ではありません。面接官との信頼関係を築くための対話です。自分の特性を理解し、それをポジティブに語ることで、あなたの誠実さと熱意が伝わるはずです。

しっかりと準備して、自信を持って面接に臨んでください。あなたの就職活動がうまくいくことを応援しています。

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