第1回目のテーマは「職場での人間関係」です。
職場での人間関係を円滑にすることは、仕事の効率を上げるだけでなく、あなた自身の働きやすさにも直結します。秘書検定では、この人間関係を築くための基本的なマナーや心構えを学びます。
なぜ人間関係が重要なのか
仕事は一人で行うものではありません。上司、同僚、お客様など、多くの人との関わりの中で成り立っています。良好な人間関係を築くことは、スムーズな業務遂行につながり、予期せぬトラブルを回避したり、いざという時に助け合ったりする土台となります。
人間関係を築く上で大切なこと
人間関係を円滑にするために、まずは以下の3つのポイントを意識しましょう。
- 適切な執務態度を身につける
- 常に笑顔でいる、言葉遣いを丁寧にする、身だしなみに気を配るなど、相手に不快感を与えないことが大切です。
- コミュニケーションを大切にする
- 報告・連絡・相談をこまめに行う、相手の話をしっかりと聞くなど、信頼関係を築くためのコミュニケーションを心がけましょう。
- 感謝の気持ちを伝える
- 「ありがとう」という言葉は、人間関係を円滑にする魔法の言葉です。小さなことでも感謝の気持ちを伝えることで、相手との距離がぐっと縮まります。
人間関係をスムーズにする「挨拶」
良好な人間関係を築く上で、最も基本的で、かつ最も重要なのが挨拶です。挨拶は、相手への敬意を示すとともに、コミュニケーションのきっかけを作ります。
- 挨拶のポイント
- 相手の目を見て、明るくはっきりと行いましょう。
- 自分から先に挨拶をする「先手必勝」を心がけましょう。
実践!美しいお辞儀の仕方
挨拶とセットで行われるお辞儀には、いくつかの種類があります。状況に応じて使い分けることが大切です。
語先後礼(ごせんごれい)
秘書検定で特に重要視されるのが「語先後礼」です。「言葉が先、お辞儀は後」という意味で、相手にしっかりと挨拶の言葉を伝えてから、丁寧にお辞儀をします。これにより、相手はあなたの言葉をきちんと聞き取ることができます。
お辞儀の種類
お辞儀には、3つの種類があります。それぞれの角度と状況を覚えましょう。
- 会釈(えしゃく)
- 角度: 15度
- 状況: 出勤時の「おはようございます」や、社内で上司や同僚とすれ違う際など、比較的軽い挨拶に用います。
- 敬礼(けいれい)
- 角度: 30度
- 状況: お客様のお出迎えやお見送り、上司へのあいさつなど、丁寧な気持ちを伝えたい時に用います。
- 最敬礼(さいけいれい)
- 角度: 45度
- 状況: 謝罪や感謝を最大限に伝えたい時、冠婚葬祭など、最も丁寧な気持ちを示す時に用います。
まとめ
職場での人間関係は、挨拶やお辞儀といった日々の小さな積み重ねで築かれていきます。一つひとつの行動を丁寧に行うことで、周囲からの信頼も得られ、仕事もスムーズに進みます。
