「入社」ではなく「成長と定着」を目指す就労を
今日は、ウエルシアグループの特例子会社であるウエルシアオアシス株式会社様のオンライン企業説明会に参加させて頂きました。
単に求人情報を提供するだけでなく、**「入社がゴールではない」**という同社の強いメッセージが込められた、大変示唆に富む内容でしたので、ポイントをレポートいたします。
1. 説明会の目的:定着と成長の実現
ウエルシアオアシス様が最も強調されていたのは、「障害者雇用は単なる採用ではなく、社員一人ひとりの就労定着と成長を実現させること」という視点です。
説明会では、参加者が「働くこと」について深く考えられるよう、以下の点を中心に構成されていました。
- 働くこと・会社が求める人材について考える
- 安定して働き続けるために必要なことを考える
- 入社ではなく、就労定着や成長を実現できる就労を目指す
2. 企業理念と求める人材像
同社の企業理念は「健康第一、笑顔で行動、社会に貢献」であり、この理念に基づき「全従業員の定着と成長を支援する企業となる」ことを目指しています。
会社が「一緒に働きたい」と考える人材、それは特別なスキル以上に、職場の一員としての基本的な姿勢を大切にできる方だとお話がありました。
- 予定通り出勤できること(高い勤怠意識)
- 周りの人と協力して良い結果を出せること
これらの要素は、当事業所でも日々の訓練で重点を置いている部分であり、企業側が求める基本的な就労意識であることを改めて確認できました。
3. 安定した就労を実現するために利用者様に伝えたいこと
説明会の中では、特に利用者様が就職活動から入社後に意識すべき重要なヒントが提供されました。これは、当事業所での支援にも直結する内容です。
ウエルシアオアシス様からのメッセージ | 込められた意図(私たちが支援すべき点) |
「自分が本当にやりたい仕事」を探しましょう。 | 仕事への動機づけがミスマッチを防ぎ、困難を乗り越える力になる。 |
体験プログラムは就労を意識して取り組みましょう。 | 実際の職場環境で自己理解と適応力を高める場と捉えるべき。 |
支援員や家族に相談しましょう。 | 適切な合理的配慮を引き出し、職場の連携体制を築くために不可欠。 |
周りに惑わされず、最後は自分で決めましょう。 | 自己決定こそが、責任感と納得感を持ち、長く働き続ける基盤となる。 |
まとめ:大切なのは「就職後」の未来
ウエルシアオアシス様の姿勢は、単に求人枠を埋めることではなく、入社した社員が健康で、長く、成長しながら働ける環境を提供することに強い責任感を持っていることが伝わってきました。
参加されたメンバーの方々からは「就職と就労の違いがはっきり分かった」「就労上での心構えがわかった」「会社から求められる人物像が参考になった」という感想が寄せられた
当事業所では、今後も企業様との連携を深め、この説明会で共有されたように、利用者様が「入社」を通過点とし、その後の**「就労定着と成長」**を実現できるよう、より実践的な支援を継続してまいります。
今回の貴重な機会を提供してくださったウエルシアオアシス株式会社様に心より感謝申し上げます。
