ビル清掃のスキルアップと自己課題の発見

ビル清掃の実習や仕事は、単に技術を磨くだけでなく、自分自身の課題を発見する絶好の機会です。清掃という作業を通して、スキルアップと自己成長を同時に目指すことができます。

スキルよりも「課題」を見つける力 – 就労移行支援事業所の挑戦

しかし、私たちが就労移行支援の現場で最も大切にしているのは、スキルを身につけること以前に、「課題」を見つける力です。

これは、利用者さんの日々の訓練でも、私たちが支援員として実践していることでも同じです。今回は、事業所のビル清掃を例に、この「課題発見」の重要性と、それを仕事にどう活かすかについてお話しします。

「スキルを上げる」から「課題を見つける」へ

たとえば、清掃作業をお願いしたとします。言われた通りに床を掃き、ゴミを片付ける。これは「作業」です。もちろん、丁寧な作業は素晴らしいことです。しかし、清掃の「プロ」は、それだけでは終わりません。

「この角はどうしてもホコリが溜まりやすいな」「この窓は、拭いても筋が残ってしまう」「清掃道具をここに置けば、次の作業がスムーズになるな」

これらは、言われたことだけをこなすのではなく、**「どうすればもっと良くできるか」**という視点を持っているからこそ見つかる「課題」です。

支援員が「課題」を見つける役割

私たちの役割も同じです。就職に必要なスキルをただ教えるだけでなく、利用者さん一人ひとりの「課題」は何かを深く見つめます。

「この方は緊張すると早口になる」「あの時は、相手の意図を汲み取れず困っていたな」「新しい作業に挑戦する際、声かけのタイミングが早すぎたかもしれない」

これらの課題は、日々の実習や対話の中でしか見つけられません。そして、この課題を共有し、共に解決策を考えることで、利用者さんはより確実に成長できます。

これは、単に「仕事をこなす」という発想を超え、「仕事にはどんな要素があり、どんな困難が潜んでいるか」を構造的に理解しているからこそできることです。この「推測」の力は、どんな職種でも応用できます。ある仕事で培った経験が、全く違う分野でも「答え合わせ」のように活かされる瞬間がきっと訪れるでしょう。

実習への配慮と、就職への一歩

就労移行支援の実習では、指示の出し方一つにも配慮を重ねています。なぜなら、指示をただ守らせるだけでなく、利用者さん自身が**「どうすればより良い仕事ができるか」**を考え、行動するきっかけにしてほしいからです。

スキルを身につけることは素晴らしいことですが、それ以上に「課題を見つける力」は、社会で働き続ける上で欠かせない力です。私たちはこれからも、一人ひとりの課題に寄り添い、利用者さんが自信を持って次のステップに進めるよう、全力でサポートしていきます。ぜひ、一緒に課題を見つけませんか?

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